unus代表河崎憲二さん


――:そして、フリーでデザインやられて、現在のデザイン事務所の立ち上げやフリーペーパー「アナス」の発行に至るまでは・・何かきっかけがあったんですか?
河崎:それは、なんか、こう・・おかしな話で。デザインを教えてもらっていた方から・・まあ僕の師匠ですが。・・・大分でデザインをやっている人達で「クリエイターコミュニティー」みたいなものをやろうかって事になって。
――:交流しあうって事ですか?
河崎:ええ。まあデザインの仕事なんかを紹介しあったりとか、そういったコミュニケーションですね。でも・・結局はその話はすぐになくなっちゃうんですが(笑)。まあ何というか自分で思い立った訳ではないんですけど、流れで「とにかくやんなきゃ」って事になっちゃって。
――:いきなりですねぇ。採算があったんですか。
河崎:う~ん、・・最初は危ないかなって感じで(笑)。まあ、フリーランスでやっていた頃から十分に食ってはいけてたんですが、事務所を借りるなら毎月の決まったコストも発生する訳だから・・・。だけど、やるしかないからとりあえず頑張ったんですよ。でも考えたら最初の一年間ぐらいは色んな仕事をしてましたよねぇ・・。だから「アナス」は後からなんですよ。


――:なるほど。でも失礼なんですけど・・フリーペーパーをやるって色んな意味でハードでしょ?前例を見てもすぐに消えちゃうモノだし・・・。その辺りはどうでしたか?
河崎:確かにそうですね。僕もそういった印象でしたし・・・お店の人も「またー?」って感じで思ってたんでしょうけどね・・・。でも・・きっかけと言ったら、郊外にお店がたくさん出来てきちゃった事なんですよ。パークプレイスだったり、わさだタウンだったりと・・・だから、大分の中心部に人が集まらなくなっちゃった。まあ、僕なんか街に育てられたような人間ですから、ある意味寂しいというか・・・ですね。僕的にはこれって、つまんない事で。
――:確かに5~6年ぐらい前から、中心部がつまんなくなってますよね。利便性を考えても不利という。
河崎:ええ。だから「アナス」はそういった中心部の路面店に特化した内容を載せようと立ち上げたんですよ。フリーペーパーですから大手の出版社にないような・・・隙間的な事をやってるというか。
――:ええ。
河崎:現実的に、知り合いの個人のお店の人たちがDMをつくって配っていても効果が知れているという・・そう考えたら、フリーペーパーで見てもらえれば楽しいですよね?街の情報をまとめてより詳しく伝える事が出来れば。
――:ですね、中心部だけで盛り上げるっていう。
河崎:でも、慣れない事ばっかりだったので勉強の連続っていう、色んな苦い経験をしてホント大変でしたね(苦笑)。最初は「広告の集合体」っていう感じだったんですけど、読んでいて面白くなるようにコラムなんかも増やしていって。
――:面白くなるようなコラムとは?
河崎:う~ん、最初のうちは、街の中の面白い場所や人だったりっていう紹介だったんですけど、最近の傾向としては、もっと生活に入り込んだところで、「食べ物が高くなってきたら今後はどうしよう」・・・っていうような生活全般の提案ですね。他にも・・・若い人達が結婚するにあたってどういった事をしなきゃいけないだとか(笑)、そういった事に関してのちょっとした疑問とか。より生活に密接した内容なんかを面白く入れていきたいですよね。
――:農業研修にも行かれてますよね。
河崎:ええ(笑)。